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★腫瘍治療について★

がん治療の基本方針として、従来の『手術による切除』・『抗ガン剤』があります。当院では基本的に『手術による切除』・『抗ガン剤』・『切除しないで治療』をお勧めしています。

★特に高齢の場合や手術に耐えられない場合は『切除しないで治療』が有効です。

腫瘍(イボ)を発見した時には、悪性(ガン)か良性(イボ)か見た目だけでは判断できません。一般的に悪性(ガン)腫瘍は早く大きくなると言われていますが、例外もあるので慎重に考えた方が良いでしょう。

 悪性(ガン)か良性(イボ)かの判定には、病理検査(細胞を顕微鏡で見て判断する)の必要があります。当院では病理検査は専門の検査機関に依頼しています。病理検査の際の腫瘍細胞を取る方法も色々ありますが、大きく分けて『針のようなもので少しだけ細胞を取る方法』と『メスで切除し大きく細胞を取る方法』に分けられるます。

当院では『メスで切除し大きく細胞を取る方法』をお勧めしています。『針のようなもので少しだけ細胞を取る方法』は麻酔等を必要としないので動物への負担は少ないのですが、採取量が少ないため誤診につながりやすいからです。腫瘍は治療が遅れると転移をしますので、早期に確実な判断をする事が非常に重要だと思います。

現時点《2011.3月》での動物の腫瘍マーカーでの腫瘍検査では発症部位の特定ができません。腫瘍反応が出たとしても、どこの臓器や部位が反応しているか分からないのでは意味が無いため、当院では取り入れておりません。人間の腫瘍マーカーとは少し意味合いが違うようです。

当院では新しい治療法として

『スーパーライザー』
『切除しないで治療』


 薬剤を注入


 2本の細い棒は温度計です。内部温度と表面温度を測定しながら光を当てます。


顔面腫瘍への利用


『スーパーライザー』とはガン細胞に薬剤を注入し、近赤外線を当て、ガン細胞の温度を上昇させ、ガン細胞だけ死滅させるものです。ガン細胞と正常な細胞には死滅する温度に差があるため(正常な細胞の方が高温まで耐えることができます)、その温度差を利用してガン細胞だけ死滅させるものです。

有効な利用方として、

@手術に耐えられないような高齢動物のガン縮小。

A切除手術部位周辺の腫瘍細胞の死滅。

B顔面や口腔内等の切除不可能な部分のガン細胞の死滅。 

使用時に動物の性格や部位によって麻酔や鎮静剤を使用する必要があります。使用頻度はガンの大きさや悪性度によって変わりますが、大体1週間に1回×3回ぐらいです。

『ガンワクチン』

『ガンワクチン』とは手術で切除したガン細胞から抗体のようなものを作り、何度かガンの動物に接種する事で、転移等で新しいガンが出来た時に自分の免疫細胞で退治するものです。あくまで手術で切除したガン細胞への効果ですので、ガンの部位・種類を問わずというものとは違います。『ガンワクチン』はできたガン細胞を死滅させるものではなく、転移を防ぐものです。

を行っています。

従来の『手術による切除』・『抗ガン剤』と新しい治療の『スーパーライザー』・『ガンワクチン』を組み合わせる事により、ガン治療の可能性を広げています。

注:解かりやすいように、悪性腫瘍の事を『ガン』と表記しています。


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